「至福色」　ー夢心地シリーズー

夢心地「至福の色」　雪解ユリ。はなの写真は仕上がりの全体の色合いがとても大事だ。少し濃い目のパープルとピンクのバックが純白の花びらをグッと引き立てている。そのバックのボケが非常にキツイ。正常の目の人に実物はボケては映らない。バックのボケは手前のメインの被写体の美しさを強調してくれる。さらにボケは曖昧さ/ファジーさを表現してくれる。現実に無い程の曖昧さから否生活感を感じる。なので心地よい。春先の早朝に瑞々しい朝露が朝日に光っている。花の写真は相手が止まっているから簡単だと想いがちだ。しかし、こういうシチュエーションには簡単に会えるものではない。因みに私に同じ写真を撮れと言われてもまず無理と思う。雪解ユリ。素敵な名だ。春先に草花達が一斉に咲き誇ろうとするほんの少し前に開花する。ユリの名ははついているけれど花の一輪は２㎝程の小さな物で丈も１５㎝程しかなく可憐だ。こんなに小さな命が私たちを癒してくれる。何という凄いパワーだ。